- 紅~醜悪祭 下 (3) (集英社スーパーダッシュ文庫 か 9-7)
- 片山 憲太郎
- 集英社 2008-04-25
あらすじ
薄いなぁ!
とりあえず、構成やその他もろもろ細かいことは後ほど言及するとして……。
まずは内容の感想から。
「わたしの夢は、すごいぞ……」
紫との微笑ましいシーンにニヤニヤ。
ファミレスでの何気ないやりとりが本当に幸せそうなんですよね~。
真九郎の心労もあっさり見抜かれてしまって、やはり紫は鋭いなぁーと思ったり。
いつもと変わりないようなやりとりでも、ふたりはどんどん親密になっていってるように感じましたねぇ。
とてもラブラブに見えるんだけど恋人のそれよりもより深く、心の繋がっている様子は「親愛」という表現が正しいような気もします。
紫の幼さからくるものにも、とても大人な付き合いにも見える。
紫が大きくなったらやはり恋人というよりも親友という関係になるんじゃないかなぁ。
そんな二人の幸せが伝わってくる微笑ましいシーンなんですが、
とても穏やかなだけにこれから起こる出来事を思うと
最後の晩餐といったところでしょうか。
星噛の秘密は
なるほどそういうことだったのですな。
しかしこの ≪弧人要塞≫ 星噛絶奈 というのが掘り下げていけば掘り下げていくほど本当に悪党で、救いようがないですねぇ~。
それでも凄まじい強敵なのは変わらない事実。
上巻ラストにはどうなることかとヒヤリとさせられましたが、謎の人物に助けられてアッサリ生還。
やっぱりこの謎の人物って 弥生 さんだよね?
まぁもう一度姿を表したときに 犬 と名乗ってますけどw
もしもそうだとしたら、あの可愛い声で
「十秒で復旧します。お急ぎを」
と囁かれるのですな!はぁぅゾクゾクするぅ。
耳元で吐息混じりの声とか想像するだけで興奮してしまう。
もし 弥生 さんだったら自分なら絶対声でわかるのにぃ!と宣言しておきますw
そろそろ構成について言及を
ラストの終わり方
やはりラストの終わり方が酷すぎる。
この中途半端な終わり方でどう次巻に続けるというのだろう。
可能性としては
- 回想という始まり方であっさりと締める。
- 丸々1巻続きを書ききる。
- 片山憲太郎先生の次回作にご期待ください!
しかないような気がしますねぇー。
せめて[中]ならという声が多いのも頷けます。
終わり方をみるとどう見ても1のように回想としてつなげるしかないような気がするんだけどそれだとあまりに臨場感に欠けるし散々引っ張った割には酷すぎる。
2の可能性を考えてみると星噛戦で1巻書ききるにはネタが少なすぎる。それにダレてくるかも。
3。むしろ打ち切りなったあと何も出ないんじゃないの?
この巻だけあとがきがないというのも妙に意味深であまり明るい結果に転ぶとは思えないですねぇ。
本編×アニメ脚本×用語集×おまけ
さすがにこれはひどいとしか言いようが。
巻頭のカラーイラスト等もありませんし、登場人物の紹介もイラストの使いまわし。
どうしても急造本という印象が拭えません。
大人の事情はわかりますが、用語集と銀子ゼミナールはまだいいとして
脚本とか誰が読むの?
そういうのはファンブックとかでいいんじゃないでしょうか……と思っていたら来月本当にファンブックを出すそうです。
ここまであからさまだとさすがに閉口してしまいますねぇ。
僕の妄想に過ぎませんが、SD文庫は他レーベルと比べて作家さんの影響力がちょっと弱すぎるんじゃないかなぁと。
SD文庫の本を読んでいるとなんとなく雰囲気で伝わってくるような気がします。
方針転換させられたり助言されることはわりと多いとは思いますが、
結果的にそれが作家さん自身に悪影響を及ぼすのはいただけませんねぇ。
特にそれがSD文庫では顕著なのでは。
まとめると
本編自体は実質108ページですが、読み応え・印象としては1or2巻の60ページ分相当という印象です。
ページ数以上に薄い印象をうけましたねぇ~。
しかし、見所はしっかりとあって
各シーンはとても素晴らしいです。
特に前半はニヤニヤの連続で微笑ましかった。クリスマス前とあってメインヒロイン達が軒並みそわそわしだすのはなんとも溜まりません。
後半のバトルシーンはちょっと洗練されてない印象を受けました。
どんなに酷い構成でも実際に世にでてしまった以上は受止めないといけませんねぇ。
たとえどんなに売れたとしてもファンは忘れません。
次巻はあまり期待できないでしょうが、是非ともいい方向に転んでほしいと思います。


















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