[読了]絶対可憐チルドレン・THE NOVELS B.A.B.E.L.崩壊

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あらすじ

21世紀、エスパーは増え続けていた。国内でわずか3名の超度7エスパー、薫、葵、紫穂は、10歳にして超能力支援研究局の特務チームに属する『ザ・チルドレン』。性格に若干難のある彼女たちを指揮するのは、若き天才科学者皆本光一。東京湾に発生した巨大竜巻を、いつものようにその能力で鎮めた彼女たち。だが、事件は終わらない。低超度能力者の連続誘拐、関東国際空港を襲う砂嵐。そしてバベルが、崩壊する―!?TVアニメ放送中の「サンデー」人気連載に、業界随一の実力派作家三雲岳斗が完全オリジナルストーリーで挑む。

今期から始まった絶対可憐チルドレンですが、アニメがとても良作で気に入っていたのでノベライズ本を手にとってみることにしました。

B.A.B.E.L.がテロリストに占拠されてしまう!?

内閣府の特務機関ということで、国内最高レベルの警備体制が敷かれている超能力支援研究局『B.A.B.E.L.』がいとも容易く謎のテロリスト集団に乗っ取られてしまう。

その一方で時を同じく超度(レベル)2~4くらいまでの低級エスパーが無差別につぎつぎと失踪するという謎の誘拐事件が発生します。

どうやら一見無関係そうにみえるこの二つの事件は関係しているみたいで、裏には巨大な陰謀が渦巻いていて……というお話です。

アニメのほうがザ・チルドレンの3人の活躍を中心に描いたアニメーションなら、こちらは『劇場版・絶対可憐チルドレン』2時間オーバーの超大作劇場アニメーション!!という表現が相応しい。

これは大人も十分読める……というより大人をターゲットにした作品です。

まぁ、絶対可憐チルドレンに興味を持って且ガガガを知っているという時点でかなりクリティカルに狭い層な気がしないでもないですが。

先述の通り、アニメのほうはザ・チルドレンの3人の活躍が中心に描かれていますが、本作THE NOVELS B.A.B.E.L.崩壊は大人たちが主役です。

主人公は特務エスパーチーム、ザ・チルドレンを掌る皆本光一主任のほうで、彼の冴えた推理と的確に状況を見据えた戦略でストーリーが進行していきます。

そのテーマは、官僚の利権争いや政治的なしがらみといった実に俗な要素で構成されていて大人たちの利害関係が複雑に絡み合った思惑にエスパーや子供達が囚われているという構図を描ける。

この辺りの巧妙な駆け引きと、ザ・チルドレン達の暴れっぷりのバランスがとても絶妙なんですよね~。

また、エスパーというと超度7にもなると排他的なパワーを有する故に俗に言う『主人公補正』がかかってしまうのではないかと勘ぐってしまうのですが(実際アニメではその通りなんですけど)、この辺りも実に良く練られていて超能力を無効化する対超能力ECMの存在とそのECMの効果を無効化するECCMの存在によって能力の発動が制限されることで高度な戦略と駆け引きが生まれるんです。

この戦況の危うさの演出が実に巧い。

敵のテロリスト集団も偏執的なまでに周到な準備をしてくるので、お互い裏の裏の読み合いで咄嗟の機転で命拾いするような危ういシーンの連続でハラハラドキドキさせられっぱなしでした。

薫は乙女なお年頃!?

「こんな鎖でエロっぽく拘束しやがって! 無断でひとのオトコに手ェ出してんじゃねーよ!」

壊れた手錠を振り回しながら、赤毛の少女が落葉に向かって怒鳴り散らしている。

「か、薫……!? おま……エロっぽく拘束って……」

ぐへぇ。

意表をついてグッサリきましたw

「ひとのオトコ」が破壊力高すぎるwwww

薫の思わぬセリフに吐血するぐらい萌えてしまいました。

小学生に ひとのオトコなんていわれてみたいよぉ!

はぁはぁ。

薫はツンツンしながらも終始皆本のことを慕っているのが顕著で、同じシーンでも志穂や葵はただ単に皆本をからかっているだけに見えるんだけど薫は皆本のことが好きで好きでしょうがないみたいにしか見えない。

落葉相手に露骨に嫉妬心を露にしたりするところが可愛くて可愛くて仕方がありませんでした。

決まって皆本が壁に張り付けにされたりと相変わらず規模の大きいノリツッコミですが、じりじりとした感情の炎が隠せない薫の姿がとっても可愛くてニヤニヤがとまりませんねぇ。

あと、志穂の嫌味のこもった笑みも捨てがたい。

志穂に変態的な妄想をすべて見透かされて蔑むような視線でドン引きされたい><

……その他個人的にはザ・ダブルフェイスの常磐奈津子(受付嬢のツリ目なほうの人)も結構タイプだったりします。

聞いてないですよね。ふひひ。

まとめると

終始見せ方が巧くてとても面白かった。 いや、面白すぎる。

原作のイメージもそのままで、損なわれることなど全くなくてバトルシーンの臨場感も申し分ない。

原作への愛が溢れる文章で三雲先生の絶対可憐チルドレンが大好きなんだという気持ちが強く伝わってきます。

本文を読んでいても伝わってくるのですが、あとがきを見てますますこの本が好きになりましたねー。

小説にしては少し多い登場人物も、みんなよく描かれていて個性がたっていたのではないかと。

そして表情豊かな椎名先生の挿絵イラストもとっても魅力的なんですよ~!

こういう商業臭を感じさせない『書きたい作品を書ききった~!』という爽快感が伝わってくるノベライズ作品はとても貴重だと思います。

いや~実に濃い1冊だったのでこれからアニメのほうが物足りなく感じてしまいそうだ。

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Itary亜人:ラノベと深夜アニメが主食の装飾系(webデザイン趣向的な意味で)ヘタレ男子。
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