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当麻さんとシェリーの組み合わせは沸点低いなぁ。
どちらも人の話を聞かずに延々と自分語りを始めるのだから収拾がつかないなんてもんじゃありません。
『友達』の『幻影』を思い描き、駆け引きと手札の狭間で揺れ動くシェリーと当麻の一騎打ちを描いた「とある魔術の禁書目録」最終回。
20年前の話ってあんた何歳だよ、と思わずツッコんでしまいましたが、シェリーの話って矛盾しているんですよね。
かつて『バケモノ』から『友達』を守れなかったシェリーは、『バケモノ』を引き連れて手札と成り下がる。
結果的には『友達』を救う駆け引きを繰り広げることが出来るのかもしれない。じゃあ一体今度は誰を守ろうというのだろうか。いくら泣き叫んだってシェリーが失った『友達』はもう戻ってはこない。駆け引きのために手札に成り下がってしまった彼女の位置から見えるのは、『友達』という虚像を投影した『幻想』だけなのですよ。
魔術と科学は住み分けされなければいけない、というのは、失ってしまうのなら出会わなければ良かったという彼女なりの後悔の表れ――。
かつて『友達』だった今は石像(ゴーレム)のエリスを引き連れて、『幻想』の作り出す虚像を見続けるシェリーこそが一番『バケモノ』じみているのかもしれない。
その為に当麻は彼の『友達』を失おうとしているのだからだまっていられるはずがない。
そりゃあかみ合わないわけです。当麻はまだ『友達』を失ってはいない。その右手に命運が掛かっているからこそ全力で守りぬく。
まったく……、どちらも頭では分かっているのだし、自分の信念にだけを元に動いているのだから冷静になって話し合えばいいのに。とは言ったものの、理性ではとても受け止められないのかもしれません。
だから、だからこそ――、受け入れられない現実を拳にこめて全力で叩き込んでくれる当麻という男はこの救われない『幻想』から解き放ってくれるただ一人の他者なのかもしれない。悔しいけど、格好いいのよね。全力で目を覚まさせてくれる当麻さんは。
その一方で、私は『バケモノ』だから『友達』にはなれない、という氷華やんは水臭いよなぁ。
当麻とインデックスたんがそんな理由で『友達』を嫌うわけがないじゃないか。こちらはこちらで、その自分の中の行き場のない諦念をぶつけた彼女なりの戦いだったのかもしれない。
そうした「バケモノは友達にはなれない」という『幻想』をまたもや当麻は全力を込めた拳で打ち砕いてしまった。
『友達』を守れなかったシェリー、『友達』を守るために繋がりを捨て去ることも厭わなかった氷華、そして『友達』その手でを守りきった当麻。
友達という『幻想』が生み出した3者の悔恨は、今幕を閉じた。
なるほど、ここまでして人を掻き立てる『友達』というのはなかなかにどうして『幻想』じゃないか。それでも、その『幻想』を愛おしいと思えるからこそのラストだったのかもしれません。
『友達』の輪を連想させるオールキャストの寸景で締められたBパート。ただ、最終回としては物足りないように感じます。虚数学区の正体、エンゼルフォール編から後を引く天界を人工的作り出そうというアレイスタの思惑、思わせぶりなローラ=スチュアートの登場など続く展開への伏線のみを指し示しただけにとどまった。
当麻さんたちの冒険はまだまだ続くよ! にならなければいいのですが……2期を想定してかは分かりませんが、やはりテレビシリーズの幕引きにしては心許ない。
お次はスピンオフにあたる「とある科学の超電磁砲」のアニメ化が正式に発表されましたが、もう少しテンポの良い展開を期待したいと思います。
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とある魔術の禁書目録 第1巻(初回限定版) [Blu-ray]
- ジェネオン エンタテインメント2009-01-23
~ 『 とある魔術の禁書目録 』の各話アーカイブ一覧 ~
- とある魔術の禁書目録 #23 風斬氷華(トモダチ)
- とある魔術の禁書目録 #22 石像(ゴーレム)
- とある魔術の禁書目録 #21正体不明(カウンターストップ)
- とある魔術の禁書目録 #20 最終信号(ウィルスコード)
- とある魔術の禁書目録 #19 打ち止め(ラストオーダー)
- とある魔術の禁書目録 #18 偽者(レプリカ)
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