Amazonが本全品配送料無料キャンペーン をはじめたらしい。ということで1冊から買える 1話完結の”すごいライトノベル”20+1作品を厳選してみた。

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詳細は上より。気がついたらAmazonで書籍の配送料無料キャンペーンが始まっていました。どうやら、本一冊から送料無料とのこと。雑誌は対象外。キャンペーンは11/4までで、通常1500円から送料無料の1500円縛りがあるAmazonですが、この機会に1冊から買える1話完結(または、まだ続編は出ていないが十分内容の完結している)作品を中心に”すごいライトノベル”を厳選してみました。

決して今旬の本ではない、けれど”胸を打つ何か”を感じた個人的名作をシーン別にピックアップ。大人なアナタにも十分訴えかけてくるものがあるであろう、ちょっぴり通なセレクトです。

それではどうぞ。

感動と興奮の”七選” ――ライトノベルの”本気”をみた

白の断章 (講談社BOX)
白の断章 (講談社BOX)
白の断章 (講談社BOX)
鏡 征爾
講談社

スタンガンの閃光迸るどこまでも傷ついて泥まみれな怒涛の青春小説。ユニフォームの「青」、蝶が刻んだ傷跡の「黒」、そして閃光とももに視界を塗りつぶす圧倒的な「白」の鮮烈さに圧倒されてしまうのです。

悪夢の1日から自殺した先輩にとり憑かれた少年・千司と、心臓の中に蠢く記憶に苛まれた謎の少女・百合亜の「悪夢」をスタンガンの電流が吹き飛ばす。

ノアールな青春の物語と、それと共存する熱血スポコン青春ストーリーがとても素晴らしかった。逃避の「白」を栄光の「白」へと変換せんと凄まじいまでの激情が押し寄せる、溢れ出す、、、。

2重の意味で存在を与えられた「白の断章」が鮮烈にして圧巻。押し寄せる映像の洪水に背骨が根元から折れ曲がるくらいに仰け反るかと思いました。頭の中の神経細胞に映像がこれでもかと焼きついて離れなくて、読み終えてみるととてつもない傑作に思えてしまう。そんな作品です。

紫色のクオリア (電撃文庫)
紫色のクオリア (電撃文庫)
紫色のクオリア (電撃文庫)
うえお 久光
アスキーメディアワークス

これは圧巻だった。可能性の世界として、どこまでも一途で、熱を帯びた一筋の閃光が宇宙の中を駆け抜けて収束していく至高の百合物語。

少女・毬井ゆかりは、人間がロボットに見えるという――。

人間がロボットにみえる少女・毬井ゆかりと、ちょっぴりクールなごく普通の少女・波濤マナブの織り成す日常が、とある事件の発生によって混迷の様相を呈しはじめて――。

断絶が引き起こした『結末』を『確定』させるものかとさまざまな『私』が奔走する!

フェルマーの原理に乗せて紡がれる少女たちの友情に胸ときめいてしまうのです。10代の少女の行き場のない想いの奔流と、膨れ上がる自我の肥大化を「ロボットと少女」のテーマから導き出した。ロボットが好きな人にも、SFが好きな人にも、少女の愛憎が好きな人にもオススメの怪作。

超人間・岩村 (集英社スーパーダッシュ文庫)
超人間・岩村 (集英社スーパーダッシュ文庫)
超人間・岩村 (集英社スーパーダッシュ文庫)
滝川 廉治
集英社

これぞ燃え、怒涛の「超人間、誕生」。

鳥肌が止まらない……。魂が奮い立つ燃えノベル。間違いなくこのライトノベルはすごい。

妙見宮高校に一人の男がいる。名は岩村陽春。アメコミ同好会に所属し、友人の多村やマルカーノのともに日々を送る彼は「無理」や「不可能」という言葉を聞くと行動を開始する。それが本当に「不可能」な事なのか、それとも「可能」なのかをを見極めるために。安易な「諦め」や「絶望」を、この世界から駆逐するために。

「ロミオとジュリエット」の劇中劇に乗せて紡がれる濃厚なヒューマンストーリーが圧巻。それぞれ重い過去をもち、けれど強い意志で自己決定をくだしていくその姿に魅了されてしまう。

良くも悪くも彼らは大変人間くさいのです。

ライトノベルにありがちな薄い人格設定で人形のように振舞う”キャラクター”ではなく、内面からあふれ出る人間の温かさがこの作品にはありました。

ただし、この作品にはまだ燃え上がる余地が残されています。岩村たちならもっと熱く・暑く・厚く燃え上がるようなドラマを引き起こしてくれたのではないだろうか。そんな幾許かの感傷を胸に、続く岩村たちの物語に期待してみたくなるのです。

幽式 (ガガガ文庫)
幽式 (ガガガ文庫)
幽式 (ガガガ文庫)
一 肇
小学館

この世には「幽かなる」という領域がある。

いるのかいないのか誰もが定義できない幽(かす)かな存在──亡霊。皇鳴学園高等学校一年、渡崎トキオはヘタレなうえに霊体験皆無のオカルトマニア。そんな彼の呑気な日常は、奇人にして美貌の転校生・神野江ユイと出逢ったことから揺らぎ始める。

”オカルト”を題材にした異色の学園サスペンスホラー。

彼岸と此岸の狭間にある”幽なるもの”を見たいと踏み込んでいく二人でしたが……。

見えない境界とは何ぞや、今見えている景色は果たして、本当に見えているものなのだろうか。尽きることのない知的好奇心が”幽かなるもの”を暴いていく過程で戦慄が巻き起こる。

後半の怒涛の疾走感が素晴らしい作品。陰鬱な恐怖の形と平行して描かれていく青臭い青春展開も見どころです。

いわゆる、ラノベ的な”イラスト”とはかけ離れた”映像”がもたらす、独特のテイストを是非とも体験していただきたい。

イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。
イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。 (富士見ミステリー文庫)
イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。 (富士見ミステリー文庫)
沖永 融明
富士見書房

生神――それは命の金融屋。

命を貸して、命を取り立てる存在。

生神=『イキガミ』という存在はただ単に死神みたく人に死を告げるのではなく、執行猶予=『ステイエス』を与え現世に未練を残さぬよう『命』を融資して、目的を果たし終えた未練なき崇高な『魂』を利潤としてを受け取るのです。

そんなどこか人間味の溢れた神様『イキガミ』と、寿命を宣告された絵本作家『大吾』に、その妹で白血病を患っていて余命わずかの『一樹』の3者が織り成す死ぬその瞬間までの命のストーリー。

目まぐるしく流れていく疾走感が爽快で一気にページが進む進む。

“言葉”という武器で全身を武装したケモノ のような荒々しさを感させる、どこまでも攻撃的で研ぎ澄まされた想いの片鱗にはただ圧倒されるほかなかった。

いろいろと荒い部分もあるのですが、どこまでも堕ちていく底なしの「黒」と、鮮血迸る尖鋭の「赤」にはこの作品でしか受け取ることのできない”凄み”を感じたのです。

大吾と一樹の狂気の兄弟愛に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)
七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)
七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)
壱月 龍一
小学館

「ご」「め」「ん」「ね」 ――”どうか世界で一番しあわせになりますように”。

幼馴染の5人が織りなす甘くも切ない珠玉の青春ラブロマンス。

「7年に一度の”晴れ七夕”の日に、神様と交わした約束を守れば願い事が叶う」

そんなおとぎ話のような伝承が残る星無町で、同じ7月7日に生まれ、共に育ち、七夕の日に神様の前で永遠の友情を誓った、湊、橙、伊緒、あかり、鈴。けれど5人の”特別な関係”はあかりの転校によって崩れ去ってしまって――。

「……昔みたいな友達には、もう戻れないの?」

片想いのペンタゴンから生まれた、ひと夏のキセキ。

特別な幼馴染たちのどこか歪な関係に引き込まれながらも、胸がきゅんと疼くような切なくて、けれど温かくなるような心温まる青春の恋物語だったかな。

みんな確実に成長を実感していく中で、湊だけが変わらず5人を「幼馴染」に繋ぎとめようとする。そんな”変わらない”湊を前に、ああ俺たち私たちは幼馴染なんだなぁと彼の様子を愛おしく想う気持ちが伝わってくるのです。

時間の”エイエン性”と対比された「かけがえのない瞬間」が本当にもう絶品でありました。

叶わないひと夏の”雨七夕”が織り成す切なくも甘い青春ラブロマンスをどうぞ。

君のための物語 (電撃文庫)
君のための物語 (電撃文庫)
君のための物語 (電撃文庫)
水鏡 希人
メディアワークス

あなたは誰かのために物語を書き上げたいと思ったことはありますか――?

華やかさとも成功とも無縁、幸福や繁栄は絶対手に入らない対岸のもののように感じられる、そんなひとりぼっちの冬の寒い夜。ひょんなことから死にそうになった私を救ったのは、奇妙で不思議、そして美しい 「彼」 レーイだった。

これは、そんな「彼」 と 「私」 をめぐる、数奇な運命を綴った物語。

19世紀~20世紀のヨーロッパを舞台に繰り広げられる、どこかシャーロック・ホームズシリーズを彷彿とさせた緻密でノスタルジックな空気感漂う大人の物語です。

例えるならば、自由奔放な名探偵シャーロック・ホームズの『彼』と、それに振り回される助手のワトスンが『私』でありましょうか。

『彼』の訪問に最初は露骨に嫌な顔をみせていた『私』でしたが、次第に『私』は『彼』のどこか危うげな面影に惹かれはじめて――。

これは、すれ違う両者のほろ苦くて甘酸っぱい”想いやり”の物語。

まるで文面から美しさが溢れ出てくるようなどこか耽美な世界観が素晴らしくて、一際存在感を醸し出していく友情の物語にうっとりとしてしまうのです。

これぞ”LOVE” ――胸を締め付けるような辛い辛い恋の物語。

エレGY (講談社BOX)
エレGY (講談社BOX)
エレGY (講談社BOX)
泉 和良
講談社

「人と違う生き方は苦しい事ばっかりだぞ?」

伝えたい想いだけが、明確に形をもって伝わってくる。

「よかったら、へんじください。

へんじがこなかったらじさつします。」

しがないフリーウェアゲーム作家の「僕」がネットの海で出会ってしまった彼女、その名は「エレGY」。

破天荒に加速する“運命の恋”を天性のリズム感で瑞々しく描き切りとった怪作。

物語は作者、泉和良=ジスカルドの恋模様をノンフィクション形式で描いた作風となっていて、創作における葛藤を交えながら、吹き溜まるフラストレーションを全力で危うげな少女・エレGYへと注ぎ込むかのように展開していきます。

この恋がまた、痛々しくて辛い。どうみても傷つくのはわかりきっているのに、それでも「僕」は危険な少女「エレGY」へと惹かれざるを得ないままならなさが透き通った真水のような文体で語られていくの。赤裸々に紡がれていくこの想いの奔流は、みるものを皆「僕」へと収束させていく。

引き寄せられるような吸引力に一気に読んでしまいました。どこか歪で、けれど初々しいピュアな恋物語が胸キュンです。

プシュケの涙 (電撃文庫)
プシュケの涙 (電撃文庫)
プシュケの涙 (電撃文庫)
柴村 仁
アスキーメディアワークス

それは――研ぎ澄まされた鏡のような青春の日々の追憶。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

クラスで浮いていた少女吉野彼方の自殺の真相を巡って、夏のひと時を駆け巡る少年たちの着地点を描いた作品です。

これは絶品だった。高校生という年代特有の閉鎖的なコミュニティに、高校生の知性が見え隠れしたスクールカーストへの心の動きを切り取ったその鋭さは特筆すべきものがあります。

判断しうる材料を持たない孤立した存在は、判断する人の心情を映し出す鏡となる。

”変人”の由良と、自殺した少女のひと夏の出来事を、少年・榎戸川の視点を介して物語は紡がれていく。

悪意の発露と、光り輝く魅力の対立項を隅々まで描いた上で、その中立点から如何に傾くかを読者へと促してくるのです。それは、「悪意」と「理性」がせめぎあう天秤、或いは鏡合わせで隔てられた「魂」のイメージ。

青春の日々の追憶、その物語の真相に、魂の慟哭を見た。

果たして、あなたの「鏡」には何が映りこむのでしょうか。

雪蟷螂 (電撃文庫)
雪蟷螂 (電撃文庫)
雪蟷螂 (電撃文庫)
紅玉 いづき
アスキーメディアワークス

あなたを喰べたい。――私はフェルビエ、戦わねばならない。
涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。
極寒の大地で紡がれた熱い激動の恋物語が圧巻。こういう激しい恋をしてみたいと感じるくらい……喰われるほどに愛されてみたいし、また喰べてしまいたいくらいに誰かを愛してみたいと思ってしまうのです。
好きな人を引き裂いてありのままに蹂躙したいという蟷螂の女の劣情が、カニバリズムという快楽をもって一つの愛の形を指し示す物語だと言えましょう。
一面「白」の極寒の大地で繰り広げられる、燃え上がる男女の情愛を描いた怪作。胸を突き刺す情熱の恋の温度に身を浸してみてはいかがでしょうか。

ラノベだけど”技巧派” ――気軽に読める秀作

絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~
絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫)
絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫)
三雲 岳斗
小学館
ようこそ無目的室へ! (HJ文庫)
ようこそ無目的室へ! (HJ文庫)
ようこそ無目的室へ! (HJ文庫)
在原 竹広
ホビージャパン

『劇場版・絶対可憐チルドレン』といった趣の前者は、非常に高い完成度で安定した傑作級ノベライズ。まさにお手本というべき、忠実な原作の再現度と、原作のキャラクターたちが元気いっぱい駆け回るオリジナルストーリーの爽快感といったらたまらないものがあります。後者の作品は、まさにライトノベルの王道をいく学園部活ミステリーでありますが、さりげない描写に巧さを感じさせる秀作。起きる事件の難易度は非常に易しいものの、すかっと落ちる気持ちの良さはなかなかなもので、あっと驚くようなサプライズも用意されているのです。”ワケあり”な人々が集まってくる無目的室の日常に焦点を当てた作品。

成長と退廃のビルドゥングスロマン

此よりは荒野 (ガガガ文庫)
此よりは荒野 (ガガガ文庫)
此よりは荒野 (ガガガ文庫)
水無神 知宏
小学館
ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)
ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)
ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)
虚淵 玄
小学館

――此よりは、荒野。前者は19世紀のアメリカ西部が舞台の打倒吸血鬼冒険活劇。幽鬼や亜人といった人非ざるものとの共存が保たれたifの世界で魔物世界のヒエラルキーと人間世界とのせめぎあいの戦いがキングスウェイの町を舞台に繰り広げられる。どこまでも続く荒れ爛れた荒野に、流れ者たちの織り成す至極の四重奏(カルテット)は鳴り響く。後者は知る人ぞ知るブラックラグーンシリーズを虚淵×広江のコンビで送り出す怒涛のノベライズ作品。これ以上ないくらい相性のいい二人が、もう一つの”ロアナプラ”を描き出す。バラライカ姐さんの過去を巡る物語は必見です。

NTRの狂気にのた打ち回れ! ――今すぐ塞ぎ込みたくなる”鬱ノベル”

ハーフボイルド・ワンダーガール (一迅社文庫)
ハーフボイルド・ワンダーガール (一迅社文庫)
ハーフボイルド・ワンダーガール (一迅社文庫)
早狩 武志
一迅社
ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説 (一迅社文庫)
ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説 (一迅社文庫)
ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説 (一迅社文庫)
十文字 青
一迅社

前者の『ハーフボイルド・ワンダーガール』はとてもよいNTR。ずっと片思いだった女の子から責任とってよね、と言われるお話。勿論身に覚えがあるわけでもなくただ既成事実のみが目の前に立ちふさがる一見矛盾した”事件”を、少年少女が紐解いていく。むせ返るほどに鬱展開ではありますが、どこか救いは残る青春ミステリードラマ。尚、これはミステリーではありません。後者は十文字先生の贈る破壊と再生の青春ストーリー。なあなあで関係をもってしまった彼女に振り回され、寝取られ、監禁されてしまうのだが、傷ついてぼろぼろになっていくうちに「ぷりるん」に再生の光をみるお話。これは胸を鋭利な刃物で抉られるような気持ちがした。それほどに苦しくて、朦朧とするのだけど、最後に力を振り絞って再生しようと尽力していく主人公に心惹かれたのでありました。

めくるめく”色”の世界。 ――色彩系ライトノベル

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)
萬屋 直人
メディアワークス
紅はくれなゐ (電撃文庫)
紅はくれなゐ (電撃文庫)
紅はくれなゐ (電撃文庫)
鷹羽 知
アスキーメディアワークス

どこまでも広がる一面の青空。前者は、喪失の北海道を舞台に『喪われてしまった』少年と少女が織り成す逃避行の物語。どこまでも続く退廃の旅の中で、同じく『喪われてしまった』旅人たちと出会いを重ねていくが、やがてそれらもまた『喪われてしまって』――。後者は17歳の女子高生が描く、江戸は吉原を舞台に繰り広げられる冒険活劇。真っ暗な夜空に燃え上がる、業火の「紅」がただひたすらに美しい作品。大きなうねりが蜂起する躍動感には痺れあがった。鮮烈なイメージを植えつける、「青」と「紅」の色彩豊かな描写がステキな2作品です

めくるめく”女の子”の世界。 ――濃厚で、けれど淡い百合ライトノベル

君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)
君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)
君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)
中里 十
小学館
あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)
あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)
あまがみエメンタール (一迅社文庫 み 3-1)
瑞智 士記
一迅社

言葉の厳密さのみが支配する二人の関係の汽水域。前者は、同性愛への想いを空想に重ねて夢見る少女と、常に自分の意思で生きてきて地に足ついた考えの元に選択する百合の少女との邂逅から別れまでを描いたお話でありました。「NGワード1」の青空が分かつ二人の大地に思いを馳せてみたい。後者の”あまがみ”は、百合百合しくもその実親子愛の様相を呈した共依存の疑似百合物語。”あまがみ”が食い破るのは血肉か、あるいは母親の虚像なのだろうか。成長とともに変化の兆しを見せ始める二人の関係は、あこがれや思春期の心の機微を存分に含んでいて前者の『君が僕を』とも相関性があるように思います。百合と友情の狭間で揺れ動く物語をみつめてみたい。

\CAUTION/\CAUTION/\CAUTION/

さて、以上でシーン別にセレクトしたおすすめの20作品を選出致しました。ですが、ここでトリを飾る”危険”な作品を紹介してみたいと思います。

ドラマチック・ドラマー遊月 (一迅社文庫)

ドラマチック・ドラマー遊月 (一迅社文庫)
ドラマチック・ドラマー遊月 (一迅社文庫)
四辻 たかお
一迅社

曰く、「 平成のシェイクスピアは確定的に明らか 」と信じて疑われず、「地雷」の称号を欲しいままに掻っ攫ってしまった迷作。僕は、初見ではその魅力を見抜ききれませんでしたが、この本がもたらす圧倒的な”新感覚”は紛れもなく伝説級でありましょう。とりあえず、読まなければ伝わりません。

というわけで

長らく9000字にわたって1話完結のおすすめのライトノベル作品を20+1作品紹介してまいりました。

どの本も捨てがたく、等しくおすすめしてみたい作品ばかりです。

五連休のシルバーウィークも半ば、残る休みもあとわずかですがこの連休中に隠れた名(迷)作を一冊お手にとられてみてはいかがでしょうか。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=amb_link_84390276_1?ie=UTF8&docId=1000267366&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=right-top&pf_rd_r=1N30WCFFKGY3JADEW6WX&pf_rd_t=101&pf_rd_p=466819136&pf_rd_i=465392

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Itary亜人:ラノベと深夜アニメが主食の装飾系(webデザイン趣向的な意味で)ヘタレ男子。
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