「わたし」のぼっちパワーが半端なさすぎてなんともいたたまれない。と思いきゃ素敵なお友達に巡りあえてよかった。君たちそっくりだよ! 1話目のお話の到達点は、記憶の中の「わたし」のレイヤーのその外にあったというオチだったのだけど、そういう意味で自分たちの世界を中からコンフィグする2話目のお話とは表裏一体のようにも思えました。旧人類/新人類という対立軸の中で旧人類(「わたし」からみたセカイ)の知覚領域と、その外との間に横たわる断絶が露呈されたお話でもあったかな。けれども”妖精さんの、ひみつのおちゃかい”はその架け橋であったのではないでしょうか。
そしてここにきて新人類「妖精さん」に2話のお話から延長線を引く形で、善/悪という価値軸が付加されたのはとても興味深い進展ですよね。これは、新人類が旧人類を支配関係に置く可能性を暗に示しているだけでなく、またそうした隠れた一面が今後浮き彫りになることを示唆しているかのようでした。その中で、「わたし」と「妖精さん」は丁度”中立”な関係にある。両者の掛け合いは、そんな性質のやりとりなのです。旧人類/新人類の微妙なバランスを、コミカルな掛け合いで描くにはあきたらず、ちゃっかりと楽しいオチをつけてふてぶてしく迎合してみせるシリーズの第五巻。
わかっていても楽しいお話が読めて幸せな僕がいる。


















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