これはエグいなぁ……四季の移り変わりとともに少女たちの繊細な心の機微がリレーのように伝播していく連作短編。女の甘さと、青春の傷を塗り重ねていくように紡がれていく物語はあまりにも痛々しくて鋭く尖った鋭利なナイフのような切れ味でした。即物的な性行為によって貞操のような処女性を喪失する少女もいれば、身体の重さに生きづらさを重ね合わせる少女もいる。彼女たちに共通しているものは、決してもう取り戻せないとわかっている後悔に苛まれ絶望しながらも、新たに手に入れたものを大切にしようと一歩を踏み出す決意。それらが”身体”の痛みから、”こころ”の痛みへと立体的に展開し、かけがえのない青春のひとときを一つの空間へとぎゅっと閉じ込めてしまうのです。それはまるで封をされたボトルメールの小瓶のよう。少女たちの想いが交錯する”ガーデン”を胸に秘め、青春の傷跡とともに巣立つラストには色々感じ入るものがあったかな。刹那の感情の奔走に甘い痺れが迸り、チョコレートブラッドの生臭さが残る秀作。
彼女たちが喪った青春のひとときがぎゅっと詰まった小瓶は、あなたの胸に届きましたか?


















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